Garage Flower

昨日、大阪に行った。本来の目的は果たせなかったが、ついでに寄った中古CD屋で、ストーン・ローゼズのデビュー前1985年のライブDVDをゲットした!やっぱ大阪の中古屋はブートがズラリズラリ所狭しとぎっしり並んでて、目移りしてしまったが、これが圧勝。

身内だけでやってんかってくらいの狭い会場で、画質はかなり悪い。でも、残されてるだけでも貴重。個人的にまず目がいくのはやっぱりレニで、後年のスタイルとは全く違う、叩きまくりの熱狂ドラム。全盛期のキース・ムーンにも負けないくらいすごい。ほんとに熱狂って言葉がぴったり。なんかに憑かれてるんじゃないかってくらい。でも硬さはなく、全身バネでしなってるし、フレーズが歌ってる。ピート・タウンゼントが誘ったのはまぎれもなくこのレニだろう。納得いった。ジョンはこのころは結構動いてて、でもやっぱり俯きっぱなしで暗そう。イアンはオールバックで、後年のふにゃふにゃ動きではなく、キレがある。フゥー!!とか叫びまくってる。マニはまだいない。
やってる音楽はパンクっぽくて、たいした曲はほとんどない。でも、すでに演奏されてるI Wanna Be Adoredあたりは別格。数年後、ジョンとイアンの作曲スタイルが変わってSally Cinnamonなんか生み出す頃に、レニのスタイルもそれに合わせて変化するところ、バンドの有機性を思い知らされる。マニの加入の影響もあるだろうし。見た目的にも完璧な変化をする。レニはちゃんと服を着てレニハットをかぶり、イアンはぼさぼさ頭になりだぼだぼの服を着てふにゃふにゃ漂う。決して叫ばない。ジョンはポーズとかとらなくなりじっともくもくとギターを弾くようになる。こうしてみてみると、ストーン・ローゼズピストルズみたいに、音も見た目も完璧計算されて出てきたバンドなんだなって思う。